まとめ
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琵琶湖博物館のWWWページは、インターネット上で一般に公開しています。 ページを公開するということは、全てのインターネット利用者に対して、画面上への単純な表示など「常識的」な形態での利用を暗黙のうちに許諾していると考えられます。
リンクを張るということは、基本的には「こういう場所に、こういう情報があるよ、見てみたらどうですか?」と推奨する行為です。 つまり「暗黙のうちに許諾していると考えられる」行為を利用者に促しているに過ぎませんから、何の問題も発生する余地がありません。
もちろん、常識的な想定を逸脱するような利用を促するリンクであれば、何らかの問題が生じるかもしれません。 しかし、普通に「リンク集」を作るような利用は想定範囲内と言うべきでしょう。 ですから、このような場合に逐一許諾を得る必要は全く無いのです。
著作権などとの関係について
リンクは著作権に触れるのではないかと思う人が少なくないようなので、補足しておきます。 まずリンクするという行為それ自体は、何の著作権も侵害する余地がありません。 リンクに際して、「WWWページ」という著作物そのものを取扱うことは一切無いからです。 取扱うのは、そのWWWページを参照する「URL」という参照情報で、このURLは著作物ではありません。
リンクすること自体が著作物の「利用」じゃないかという誤解がありますが、リンクというのは、あくまで「他の利用者に対する推奨」に過ぎず、それ自体は決して「著作物の利用」には成り得ません。
ただ、リンクすることによって、インターネット上に特定の「状況」を作り出し、参照した著作物の利用を「誘導」することは確かです。 従って、作者や権利者の想定を逸脱するような利用を誘導すれば、問題が生ずる可能性は、原理的には考えられます。
しかし、そのような場合でもリンク自体が「著作権」を侵害することは有り得ず、起こるとしたら別の法律問題になるという考えが、法律の専門家の間でも通説になりつつあるようです。 (法律問題については、例えば(社)著作権情報センターの「著作権Q&Aシリーズ」を参照してください)
「別の法律問題」とは、例えば「著作者人格権」の侵害や、「名誉毀損」「業務妨害」などに該当する場合です。 有名な例としては、「フレーム」という技術を利用し、画面の周囲に商業広告を配置して、その中に他者のページがはめこまれるような画面表示を誘導するリンクがあります。 このような画面表示は問題のページの「印象」を変え、はめこまれたページの発信者が誤解される可能性があるため、「著作者人格権」の一種である「同一性保持権」や「氏名表示権」を侵害する可能性が生ずるわけです。
いずれにしても、このような問題は「事前に許諾を得てどうこう」というよりも、むしろ「後で損害賠償などを求められる」という性格の問題であると言うべきものでしょう。
「リンクを張った場合には、必ず相手に連絡せねばならない」と思い込んでいる方を少なからず見受けますが、「必ず」などというのは間違いです。
もちろん、ページの作者が「リンクを張った場合には連絡が欲しい」と思っているという例は多いようです。 多くの場合は、利用状況を知りたいという理由であるように見受けられます。 そして、その意思をページの中で明確に表明している例も多数見受けられます。 そのような場合には、可能な限り希望に応じるのがマナーでしょう。 しかし、それはあくまでマナーに過ぎません。
そして、逆に「リンクを張った連絡を一々よこすなど、煩わしい限り」と思っている人も、世の中には少なくないということも知っておいてください。 特に、その意思を明確に表明している相手に、その意思に逆らってわざわざ連絡するなどというのは、「無礼」以外の何ものでもありません。
琵琶湖博物館の考え方
琵琶湖博物館では、連絡をいただくことを「煩わしい」とは思いませんが、かといって「ぜひ連絡をいただきたい」とも考えていません。 なお、連絡いただいたことは記録に残しますし、返答を望まれた場合も対応させていただいています。
リンクの対象となるURL(通常ブラウザの上部に表示される、所在を示すアドレス情報等)を指定する人がいますが、これは、書籍の著者が「途中だけ拾い読みせずに、ちゃんと最初から読んでくれ」と読者に頼むのと同じことで、法的な強制力はありません。
ただ、書籍を途中から読むのと同じ問題が生ずる可能性があります。 即ち、
琵琶湖博物館の考え方
琵琶湖博物館では、http://www.lbm.go.jp/へのリンクを推奨していますが、他のページへの直接リンクを拒むものではありません。
但し、他のページへリンクを張る場合には、以下のような問題があることをご承知いただき、これらの問題について苦情を申立てないことを条件とします。
- ある日、突然URLを変える可能性があります。 基本的にはどのページのURLも「なるべく変えない」ように努めますが、やむを得ず変更する場合、必ずしも充分な予告を行うとは限りません。
- 多様な情報を自由な順序でご覧いただく目的でフレーム機能を利用しているため、フレームの構成要素として設計されたページには、他の情報へ簡単に進む方法が無い場合があります。
- データベースシステムと連携して動作する部分については、多種多様な検索条件に対応し、かつ情報のセキュリティを確保する目的で、検索結果を示すURLを仮想的なものとし、一定時間が経過すると無効になるように設定しています。 このようなページにリンクを張っても、再利用できません。
URLの変更とリンク連絡
「リンクを張ったことの連絡をください」という方の中には、URL変更の連絡を目的としている方もあるようです。 つまり、今後URLを変更することがあった場合に、その旨をリンクの連絡をいただいた方にお知らせするという約束です。
しかしながら、琵琶湖博物館としては、いざURLを変更するとなった場合に、このような連絡を確実に行うのは難しく、将来に向けてのお約束は致しかねると考えています。 リンクのご連絡をいただいた場合でも、個別の変更連絡を差上げることはご勘弁いただきたく、ご了承願います。
博物館のページに「リンクを張る」のではなく、その中にある画像ファイルをコピーして(自分のページの中などで)使いたいという申し出もよくいただきます。 この場合には、個別の事例によって対応が変わりますので、とりあえず質問・要望などの受付担当までご連絡ください。 比較的簡単にコピーしていただける場合もあれば、かなり面倒な手続きが必要となる場合もあります。
リンクを張るのは、一般にWWWページに文章や図画を掲載するのと同じで、ページ作者(リンクを張る人)の著作行為=主張行為です。 従って、その内容について、作者が責任を負うべきものです。
リンク集については、その作成に責任を負う者が、「何故そのページへのリンクが収録されているのか」という「収録基準(収録方針)」を説明できねばなりません。 もちろん、個人でリンク集を作成した場合には、その収録基準が「気分」や「好き嫌い」であっても構わないのですが、公共機関である琵琶湖博物館には、きちんとした理由付けが求められます。
リンク集の収録基準にも種々考えられますが、例えば「相互リンクに応じてくれるところへリンクを張る」というのも1つの有効な判断基準であり、多くの方が実際にこの基準を採用しているようです。
しかし、この「相互リンク」という考え方も、あくまで「1つの可能な基準に過ぎない」ことに注意してください。 「全てのリンクは相互リンクであるべきだ」などという規則もマナーも存在しません。
そして、琵琶湖博物館は、後述するように、先方から当館にリンクを張っているかどうかということを全く考慮しない方針でリンク先を選定しています。 即ち、琵琶湖博物館では、「相互リンク」という考え方とは両立しない方針でリンク集を整備しているのです。
琵琶湖博物館は、インターネットページの運営も館の活動の一環であり、リンク集も、活動趣旨に見合ったサイトを厳選して整備するべきだと考えています。
一口に琵琶湖博物館の活動と言っても、様々な側面があります。 そこで、リンク集整備に関わる活動内容をいくつかに整理し、各々に応じた複数のリンク集を個々に整備しています。 現在のところ、独立したリンク集ページとして整備しているのは、
の2種です。 各々について、大まかな選定基準を設け、可能な限り「選定基準に該当するページを全て網羅」する選定を心掛けています。また、リンク集の整備に割ける労力には限りがありますから、観光情報など「業界団体などによる既存の情報ページ」が存在する場合には、そのページへのリンクに留め、個々の施設等のサイトへ直接リンクは張らない方針で整備しています。
リンク集ページ以外からのリンク
独立したリンク集ページの他に、以下のページにもリンク集があります。
その他個々のイベントの内容を説明するページや学術情報(気象観測データ)を提供するページ、などに、関連情報が得られるページを紹介するリンクを設定している場合があります。 琵琶湖博物館のサーバ上で運営している滋賀県博物館協議会のページからもリンクが張られている場合があります。
琵琶湖博物館にも「リンクを張って欲しい」というご要望が多数寄せられますが、以上のような方針でリンク集を整備しているため、基本的には、ご要望に応じて即座にリンクを張るということはありません。
但し、ご要望いただいたページが、当館のリンク集整備方針に見合うページで掲載漏れになっていたものである場合などには、即座に対応させていただくことになります。
また、リンク集の整備方針は固定的なものではなく、運営を進めながら、随時見直しを行っています。 その際、いただいたご要望も参考とさせていただきますので、整備方針の改訂を通して間接的にご要望に応ずることができる可能性もあります。
なお、このページの冒頭でも述べましたように、当館のページに一方的にリンクを張っていただくのは全く問題ありませんので、その点はお間違えなきよう、ご確認ください。