2000年8月以来、滋賀県博協未加盟館一覧表で、滋賀県内の博物館施設に関するインターネット上の情報を公開していますが、この一覧表は、「漏れなく網羅」することを目指して、とにかく名前が見つかったものは全て掲載することを基本方針にしています。 そのため、中にはまともに活動していない施設も多数含まれていると思われるのですが、逐一検討できずにいます。
この方針と整合性を持たせるため、既に活動していないことが判っている施設も、敢えて除きませんでした。 そのような施設について、判っている範囲で紹介します。
県内で地学の研究をしているアマチュアグループが、草津駅近くの栗東町(当時)域内にある喫茶店の一角を利用して、岩石や化石などの標本を展示していたものです。 この喫茶店は、アマチュア化石研究者としても有名な、地元で皮膚科医師をされていた方の家族の方が、医院の隣で営業していた店です。
石心館を開館した背景には、県内には地学資料を安心して託せる博物館が無いということがあったようで、石心館自体、滋賀県博物館協議会のメンバーでした。 その後、琵琶湖博物館の開館に合わせて資料を寄贈し、石心館としての博物館活動は発展的に解消しました。 なお、地学資料を扱う博物館としては、その後、 多賀の自然と文化の館(多賀町立博物館)とみなくち子どもの森が設立されています。
冬にはスキー場として賑わうびわ湖バレイの山麓駐車場で、地学分野を中心とする展示を夏季に公開していたのですが、1990年ごろに閉鎖されたようです。 (公式には1997年に廃業したことになっているそうですが、それ以前から公開を停止していたようです)
元々、地元の篤志家が古い民家を買い取って民具の展示をしていたのですが、町へ寄贈されることになり、それを契機として、「お市の里浅井町歴史民俗資料館」(現 長浜市浅井歴史民俗資料館)が設立されることになりました。 そして、同館を構成する屋外展示として利用するため、その構内に移築され、独立した博物館施設では無くなっています。