「ポンポコポン」の叩き方
狸は腹鼓(はらつづみ)を打つことになっている。
膨らんだ腹を打たないと破裂してしまうという伝説もある。
実際の狸がそんなことをするわけが無いのだが、何故か日本文化の共通理解になっている。
そして、腹鼓を表す擬音の定番は「ポンポコポン」である。
この「ポンポコポン」が表すリズムが
であることに、あまり異論は無いであろう。
問題は、これがどういう手の動きになるかということである。
先日、「ポンポコポン」と言いながら
と手を動かし、「コ」は何処へ行ったと突っ込まれた人がある。
そこで、動画検索してみたところ、童謡歌手がこの動きをしている事例を発見。
さらに調べてみると、幼児向けの手遊び唄では、
と、「コ」どころか「ポコ」が丸ごと消えているのが圧倒的多数であることも判明した。
確かに「ポコ」がちゃんと鳴るように手を動かすのは初心者にはハードルが高いだろう。
そう考えてみると当然のことかもしれない。
それでは、「ポンポコポン」とちゃんと鳴るような手の動かし方はどうなのだろうか。
4打あるのだから、左右を逆に使うパターンを同一と数えても8通りある。
もちろん、その中には4打とも同じ手で打つのも含まれているわけで、実用的なのは以下の3通りだろう。
どれを使うかは、テンポやどういうリズムを出したいかということに依存するわけで、これ以上は打楽器のストロークの技術論ということになる。
他愛も無い話だが、ここまで盛り上がれるということで。
2024年6月7日初稿
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