原作(シェークスピア戯曲) | バレエ | 組曲 | ||
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幕場 | ストーリー内容 括弧内はバレエのみの内容 | 幕場 | 曲順 | |
前口上 | 0-- | 1 | 愛のテーマほかの主要動機の寄せ集め | |
1-1 | (朝の街の風景) | 1-1 | 2 | 3-1冒頭以外 |
3 | 1-2の一部を単純反復 | |||
両家の者が街で出会って喧嘩を始める | 4 | 3-2前半+抽出反復+短いコーダ | ||
5 | 1-2の動機に基づく発展 | |||
6 | 1-7中程と頻出動機の組合せ | |||
太守が喧嘩を引き分け、今後は厳罰に処すと宣言 | 7 | 2-1冒頭 | ||
(場面転換) | 8 | 対応なし | ||
ロミオがロザラインへの恋心を語る | (対応なし) | |||
1-2 | キャピュレットがパリスの求婚への対応を保留 | |||
ロミオとベンヴォリオが舞踏会の予定を知る | ||||
1-3 | ジュリエットがパリスからの求婚を母親から聞かされる | 1-2 | 9 | 3-4冒頭+その後の断片と1-2の断片の組合せ |
10 | 2-2コーダ以外+3-3のコーダ | |||
1-4 | ロミオ・ベンヴォリオ・マーキュシオが仮装して舞踏会へ向う | 1-3 | 12 | 1-5+最後に3-1と1-6の断片 |
1-5 | 舞踏会の準備 | 11 | 1-4に細かく反復追加 | |
舞踏会の開始 | 1-4 | 13 | 2-1冒頭以外+1-4の一部+頻出動機による部分 | |
14 | 3-3冒頭+途中の一部+頻出動機などによる部分 | |||
(マーキュシオが笑いをとる) | 15 | 1-7前半から暗雲の主題を除去+対応のない部分 | ||
ティボルトが詰問しようとするがキャピュレットが制止 | 17 | 2-1,1-4と動機共通 | ||
ロミオがジュリエットに近付き互いに一目惚れ | 16 | 1-3 | ||
(舞踏会が済んでもまだ二人で踊っている) | 18 | 古典交響曲から転用 | ||
2-1 | ロミオが友人たちを巻いて庭に隠れる | (対応なし) | ||
2-2 | 庭のロミオとバルコニーのジュリエットとの対話 | 1-5 | 19 | 1-6前半+長いコーダ |
20 | 1-6の動機を発展 | |||
21 | 1-6後半に反復2ヶ所追加 | |||
2-3 | ロミオがロレンスの庵室を訪れ、秘密挙式のことを決める | 2-2 | 28 | 2-3+コーダ |
2-4 | (街の風景) | 2-1 | 22 | 1-1の順序組替(コーダは別途) |
ベンヴォリオ・マーキュシオの前にロミオが現れ駄洒落合戦 | 23 | 1-3冒頭+1-5後半+1-3冒頭の変形 | ||
(街の風景) | 24 | 2-4前半+対応のない部分+前半の組替+コーダ | ||
25 | 対応なし | |||
乳母と従者が現れロミオとメッセージの交換 | 26 | 3-4冒頭以外 | ||
27 | 前奏+全音低い2-2前半+コーダ | |||
2-5 | ジュリエットがロミオのメッセージを乳母から聞く | (対応なし) | ||
2-6 | ロミオが居る庵室にジュリエットが現れ、秘密挙式へ | 2-2 | 29 | 全音低い2-5冒頭+3-3間奏部+2-3に基づく部分 |
3-1 | (街の風景) | 2-3 | 30 | 2-4,24と同じ非対応部分,3-2後半の大幅組替 | 31 | 1-1を大幅に修正したもの |
ティボルトがマーキュシオにつっかかるが、ロミオが制止 | 32 | 1-2,2-1,2-3,2-2の断片組合せ | ||
ティボルトがロミオの制止を振切ってマーキュシオを刺殺 | 33 | 似て非なる前奏+1-7前半+短いコーダ | ||
瀕死のマーキュシオとロミオとの対話 | 34 | 1-2,1-5と動機共通 | ||
ロミオがティボルトに決闘をふっかけて殺す | 35 | 対応のない長い前奏+1-7後半 | ||
(ティボルトの縁者が集まる) | 36 | |||
ロミオが太守から追放を命ぜられる | 3-0 | 37 | 2-1冒頭 | |
3-2 | ジュリエットが乳母から事の顛末を聞かされる | (対応なし) | ||
3-3 | ロミオが居る庵室に乳母が現れ、夜に忍ぶことを約する | |||
3-4 | キャピュレットがジュリエットとパリスの結婚を急遽決める | |||
3-5 | ロミオがジュリエットの寝室を後にする | 3-1 | 38 39 | 2-5前半の末尾を発展反復して終わり |
両親が現れ、パリスとの結婚を申し渡される | 40 | 3-4を基本に1-4の断片を入れて組替え | ||
41 | 2-2,2-1と動機共通(前半の末尾は2-2のコーダ) | |||
ジュリエットは死の覚悟を秘めてロレンスの庵へ向かう | 42 | 愛のテーマと1-6中盤の断片に基づく | ||
(場面転換) | 43 | 短い前奏+2-5中間部 | ||
4-1 | パリスがロレンスに挙式予定を告げて司式を依頼 | (対応なし) | ||
ジュリエットが現れ、パリスと反目 | 41へ統合 | |||
パリス退場後、仮死薬を使った計画の打合せ | 3-2 | 44 | 2-3,1-6と動機共通+2-5後半の変形+3-3の間奏部 | |
(場面転換) | 45 | 愛のテーマと2-1の断片に基づく | ||
4-2 | ジュリエットが帰宅し、結婚を承知すると嘘の返事 | 3-3 | 46 | 2-1中間部が発展して復帰+2-2に基づくコーダ |
4-3 | ジュリエットが乳母を退出させて一人になり、薬を飲む | 47 | 前奏+2-5後半+3-6の断片も交えた長いコーダ | |
4-4 | キャピュレット家が結婚式準備で慌ただしくしている | 48 | 3-5 | |
49 | 2-6 | |||
4-5 | ジュリエットが「死体」で発見され、挙式が急遽葬式になる | 50 | 3-4,2-2と動機共通 | |
(ジュリエットが「埋葬」される) | 4-- | 51 | 長い前奏+2-7末尾以外+細かい挿入 | |
時間経過を意味する間狂言 | (対応なし) | |||
5-1 | ロミオがジュリエットの訃報を聞き、毒薬を調達して出発 | |||
5-2 | ロミオへの手紙が到達せず、ロレンスが慌てて墓地へ向う | |||
5-3 | パリスがジュリエットの墓所で回向しているところへ ロミオが現れて決闘になり、パリスを倒す | |||
ロミオが墓前で毒をあおって倒れる ロレンスが現れ、ジュリエットが目覚める |
51へ統合 | |||
決闘の知らせで夜警が接近、ロレンスが慌てて隠れる ジュリエットは墓前に残ってロミオの剣で自殺 騒ぎで皆が集まり、太守が状況を吟味して両当主を訓戒 |
52 | 2-7末尾(コーダ削除)+3-6冒頭以外 |
原作では軽妙な科白回しを使う相方として位置付け、状況説明にも利用
バレエでは状況説明の役割は市民の踊りに替え、 マーキュシオの性格設定のために挿話を創作《バレエ15&18(1-4)》
舞踏会情報の聞きつけも、ロミオ&ベンヴォリオからマーキュシオに変更 《バレエ12(1-3)》
原作ではマーキュシオは太守の親族という設定で、 ロミオを死刑ではなく追放刑とした論拠にもなっているが、バレエでは無視
冒頭でいきなりロミオが出てくるのは原作には無い《バレエ2〜3(1ー1)》
舞踏会終了直後にも2人が会い《バレエ18(1-4)》、 バルコニーの場の直後にロミオが寝室へ上がってくる《バレエ21(1-5)》 (pas de deuxを増やすためと考えられる)
バルコニーの場面
原作2-2: 結婚を目指すことまで合意
バレエ1-5: ロミオの求婚に対してジュリエットは未回答
ロレンス初登場(ロミオ単独で庵を来訪)の場面
原作2-3: 直ちに結婚するかどうかまで含めてロレンスに相談
バレエ2-2前半: 最初から直ちに結婚する前提で、 そのままジュリエットの到着を待つ
ロミオと乳母が街でメッセージを交わす場面
原作2-4: ロミオがロレンスと相談した結果をジュリエットに伝えるのが目的
バレエ2-1: ジュリエットが求婚受諾の意思をロミオに伝えるのが目的
ロミオと乳母のメッセージ交換の後
原作2-5: ジュリエットが乳母の帰りを待ちわびる描写がある
バレエ: 対応する場面が存在しない
原作1-1には登場しないピエトロ(乳母の召使)が登場する | |
原作1-1には登場しないパリスが登場する | |
原作2-3では太守への状況上申は当事者のベンヴォリオが行うが、 バレエではキャピュレット側のみが参集して葬送しながら太守に訴える | |
原作4-1ではパリスが挙式予定の通告のためにロレンスの庵に来ていた ときにジュリエットが来訪してやりあうが、 バレエではジュリエットがロレンスの庵を目指す前に キャピュレット邸にパリスが現れる | |
原作では4-5でジュリエットの葬送準備を始めるのみで、 墓所到着の場面は無い | |
原作5-3では、悲劇の後の和解は太守が主導して訓戒的に行われるが、 バレエでは太守の出番は無い |